『奇面館の殺人』 綾辻行人
久々の館シリーズに結構気合を入れて読んだけど、やっぱりコロッと騙されました。
そうきたか~。
違和感はあったのに、あれ、なんで?って思ったのに、悔しい…と言いながらもなんだかニヤニヤ。
懐かしの世界を堪能させていただきました。
今回のがあっさり目だったせいか、読み終わってもまだ現実に戻りたくなくて、1月は十角館からもう一回館巡りをしてました。
十角館、初めて読んだ時はあんなに驚いたのにな~とか
あれ?私、意外と黒猫好きだとか、色々と新発見。
そして暗黒館、前は途中しんどいなぁと思いながら読んでたけど、今回はするっと読めて、ん?って感じでした。
シリーズを立て続けに読むとリズムが出来て良いのかもしれない。
あ、でもやっぱり時計館が一番好き。
『殺人鬼フジコの衝動』 真梨幸子
うん、悪くはなかった。帯に書いてた仕掛けもなるほどって思った。
でもなんかスッキリしない。
うーん、何が引っ掛かるのかよくわからない。
結局好みじゃないとしか言いようがないんだけど。
『夢は枯野をかけめぐる』 西澤保彦
ほのぼのした日常の謎物かと楽しげに読みだしたら結構ヘビー。
最後の1話でくるりと話がひっくり返る構造は好きだけど、
今回は驚きよりも切なさとか虚しさみたいなのが先に立ってしまって
色々考えました。
いつか私もこんな感じになっちゃうのかな。
『折れた竜骨』 米澤穂信
これは楽しかった。
米澤さんは好きだけど、カタカナ名前とファンタジーが苦手で敬遠してましたが本当に読んで良かった。
出だしは名前を覚えるのに苦労したけど、そこを越えたらスルスル頭に入ってきて、特に後半はドキドキとページをめくる手が止まりませんでした。
結末を知ってから読み返したら、あぁこんなトコにも伏線が…ってもう一回楽しくて、しばらくの間何回も本を開いたり閉じたり。
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